JIAとは

JIAとは若年性特発性関節炎(Juvenile Idiopathic Arthritis)の英語表記で、これまでは国によって、「若年性慢性関節炎:JCA」や「若年性関節リウマチ:JRA」など呼び名が異なっていましたが、現在では「若年性特発性関節炎:JIA」と世界的に統一されています。

16歳以下で発症する、小児慢性特定疾患に指定された難病で、原因不明の慢性の炎症性疾患です。日本では小児人口10万人に10~15人いると言われており、大きく関節型、全身型の2つを中心に7つの病型があるとされています。

関節型JIA

関節に炎症があることで、痛みや腫れや熱で動かすことが困難などの異常がみられます。炎症が続くと関節の隙間が狭くなり、動く範囲が小さくなります。やがては骨の変形や成長にも障害を起こしかねません。

全身型JIA

高熱が特徴的で、リンパ節の腫張、肝臓、脾臓の腫れ、心膜炎など全身症状が強く、重症になるとマクロファ-ジ活性化症候群などに進行することもあります。

関節型・全身型JIAとも、主に痛み止めやステロイド、抗リウマチ薬、免疫抑制剤の内服、生物学的製剤の投与、リハビリテーション等その症状に応じて主治医や各専門医と相談しながら治療を行います。